ドリエルが効く仕組み
ドリエルには、風邪薬や鼻炎薬に含まれる抗ヒスタミン剤の中の一つのジフェンヒラドミン塩酸塩が含まれています。風邪薬や鼻炎薬を服用した時に眠くなってしまうという副作用をうまく利用したお薬です。一時的な不眠症状とは精神疾患などの病的な理由で眠れないなどではなく、1週間以内のなかで数日間などの一時的に眠れないことです。
眠れないのは脳内で分泌されるヒスタミンが原因です。ヒスタミンは覚醒を保つ働きがあり、ヒスタミン受容体と結合することで覚醒します。ドリエルの主成分であるジフェンヒラドミンがヒスタミンの作用を抑制することで睡眠鎮静作用をあらわし、眠るに導くことができるのです。医師の処方による睡眠導入剤はベンゾジアゼピン系などで作用の仕方は全く異なります。
寝つきが悪い人や眠りが浅いという症状の人に本当の効力があるのかを確認するために臨床試験を実際に行っています。睡眠改善効果は医師の評価により2.1%と認められています。また実際に試験に参加した人の感じ方として約80%の人が効果を感じています。ですから臨床的にも睡眠改善効果が得られたことでドリエルが一時的な不眠症状に効果があるとあらわすことができるのです。ドリエルで感じる睡眠効果には個人差があります。風邪や鼻炎の改善薬として服用したときに全く眠くならない人は効果を感じない人もありますし、逆にすぐ眠くなる人もあります。数回服用して症状の改善がみられないときには服用をやめ、病院で相談しましょう。