ドリエルを常用すると危険!
ドリエルは、寝つきが悪いとか眠りが浅くて目が覚めるなど一時的な不眠症状に効果のある睡眠改善薬です。あくまで改善薬であって睡眠薬ではありません。 ジフェンヒドラミン塩酸塩という成分が、アレルギー症状、たとえば鼻づまりやかゆみなどを抑えるために薬に使用されていますが、服用することで副作用として眠気をもよおすことがあります。ドリエルはその副作用を利用して作られた薬なのです。
ですから眠りにくいと感じるときに1度や2度使用するのは問題ないのですが、毎日飲み続けるというようなことは避けなければいけません。抗ヒスタミン薬は毎日飲み続けることによって耐性を生じることがあります。効果がなくなることがあるのです。また市販の薬は医師に詳報してもらう薬と比較して一人一人の症状に合わせているわけではありません。ですから飲み続けると内臓に負担をかけることが多く、特に肝機能に異常をきたすことがあるので注意しましょう。
毎日眠れないとか夜中にいつも目が覚めるなどは明らかに長期の不眠症になります。誰にでも心配事や疲れすぎて眠れないことがあり、ドリエルを1〜2度飲んで落ち着いて眠れるようなるのであればかまいません。それで改善されなければうつ病や不眠症など専門的な知識と薬の服用が必要なのです。ただドリエルの成分である塩酸ジフェンヒドラミンはほかの病気の改善で常用している人もいるので、きわめて危険だというわけではなく睡眠改善のための常用はやめておくべきです。